交通事故コラム

交通事故被害では紛争処理センターの利用も有用です

  • 更新日:2017.8.24
  • 投稿日:2017.8.24

 

交通事故被害では紛争処理センターの利用も有用です

 交通事故の被害に遭ってしまい、適切な損害賠償額を受け取るためには加害者側と示談交渉を行う必要があります。交通事故の被害者のほとんどが、加害者本人ではなく、加害者側の損保会社と直接交渉を行うこととなります。
 損保会社は交通事故の示談交渉のプロであり、法律的な知識も豊富で、数多くの示談交渉をしているためノウハウも身に付けていますが、一方で交通事故の被害者となると法律的知識もなく、初めて耳にする専門用語に不安を抱いている方も多いことでしょう。

 交通事故に巻き込まれた時、どんな弁護士に依頼するかが、その後の成り行きを大きく左右することになります。弁護士の中には離婚問題に詳しい弁護士もいれば、刑事事件に詳しい弁護士もいるように、交通事故に強い弁護士もいます。
 依頼する弁護士が交通事故に強いかどうかによって、損害賠償額に大きく差が出てくるのは事実です。そのため示談交渉には、交通事故に強い弁護士に依頼をするのが最適といえます。

 依頼された弁護士は、示談交渉で解決する、裁判で解決する、というメニューのほかに、交通事故紛争処理センターを利用することがあります。
 交通事故紛争処理センターは交通事故の示談交渉による紛争を早期に解決するために、センター嘱託弁護士が、被害者と損保会社との間に立って中立公正に話し合いできるように斡旋してくれる機関です。交通事故による法律相談、和解の斡旋、和解がうまくまとまらないときには審査手続を行ってくれます。
 被害者本人が法律の知識がなかったり、交渉に不慣れであっても、紛争処理センターで適切に対応してくれますので、裁判と異なり、遅延損害金などの加算はなく、裁判基準よりも幾らか低いですが(九州では)、相手損保が無茶な低水準にこだわるときは、裁判でなくセンターを使って迅速な解決を狙うこともあります。

 菅藤法律事務所でも費用の面や短期で解決したいなどの事情から、裁判ではなく紛争処理センターでの解決を希望され、実際に弁護士が代理人となった依頼者の方も複数いらっしゃいます。依頼者お一人お一人の状況を踏まえ、納得いただけるような解決を目指して対応させていただきます。まずはお気軽にご相談ください。

菅藤法律事務所 菅藤 浩三

この記事の著者・運営者:菅藤法律事務所 菅藤 浩三

福岡を拠点に、交通事故被害者の問題解決をサポートする現役の弁護士。弁護士歴約25年、2000件以上の交通事故案件を解決してきた豊富な実績を持つ。東京大学卒業後、合格率2.69%の司法試験に合格。整理回収機構の顧問弁護士や、日本弁護士連合会・福岡県弁護士会の委員を歴任するなど、交通事故分野における高い専門性と信頼性が評価されている。

当サイトでは、長年の経験と実績を持つプロの弁護士だからこそ書ける、信頼性の高い一次情報などを発信しています。

弁護士歴(抜粋)

  • 1992年

    司法試験合格

  • 1995年

    福岡県弁護士会に弁護士登録

  • 2004年

    整理回収機構 九州地区顧問 就任

  • 2006年

    菅藤法律事務所を設立

公的役職歴(抜粋)

  • 2010年~

    日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」副委員長

  • 2010年~2013年

    福岡県弁護士会「法教育委員会」委員長

  • 2014年~

    福岡県弁護士会「ホームページ運営委員会」委員長

  • 2015年~

    福岡県弁護士会「交通事故委員会」委員

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