交通事故コラム

交通事故のご遺族からのご依頼もたびたびお受けしております

  • 更新日:2023.11.12
  • 投稿日:2023.11.12

   福岡県警察のホームページには交通事故発生状況が掲載されておりますが、コロナ禍で車両の交通量が激減していた2020年や2021年の同時期に比べて、社会経済活動が戻ってきた2022年以降になると交通事故発生状況もそして悲しいことに交通事故による死者数も増加しているようです。
 交通事故発生状況とあわせて発表されている交通死亡事故発生概況では、交通事故が発生して24時間以内に被害者がお亡くなりになったケースのみ死亡事故としてカウントするかたちで列挙されているようですが、交通事故で被害者が重症を負って病院に救急搬送され数日間入院治療を続けたけれども甲斐なく息を引き取られるケースもありますので、概況より実際にお亡くなりになられた方は統計上の死亡者数よりも多いことでしょう。

  身近な人が交通事故に遭ってお亡くなりになったとき、全てのご遺族は茫然自失して、今後どうすればいいのか分からず不安に襲われます。被害者がお亡くなりになった事実と向き合うだけでも辛いのに、被害者の葬儀や死後の手続だけでなく、や加害者の付保する損害保険会社と交通事故についてやりとりをするのは非常に大変で、それで精神的に参ってしまう方も多くいらっしゃいます。

  昔に比べると、最近はドライブレコーダーを取り付けている車両も多く、また出入り口に防犯カメラが設置してある店舗や家屋もわりとあるので、交通事故現場の状況を後から映像記録で確認できる機会も増えてきましたが、それでも運悪く映像記録が無い時には、事故現場に何か速度や衝突角度の分かる痕跡はないか、交通事故を目撃した人がいなかったか確認して事故状況を探らなければなりません。被害者が交通事故直後にお亡くなりになったり、交通事故で会話が困難な程の大怪我を負ったりしていた場合は、被害者本人から交通事故に遭った経緯を聴くことができないので、加害者の説明する事故状況が唯一の情報になってしまうことも多いのです。

  加害者が自分に不都合な事実は言いたくないと黙秘することも、交通事故を起こしたとパニック状態になり記憶が曖昧になっていたり、また自責の念がつよくて事故直後に話した内容が時間が経つにつれてその説明が少しずつ変わってくることもあります。ご遺族は被害者に尋ねようがなくどのように交通事故に遭ったのかもよく分からない状態のため、何が真の交通事故の状況なのかご遺族の方が独力で把握しようと動くのは身体的にも精神的にも大変負担のかかることです。

  それから、加害者の付保する損害保険会社の担当者に交渉の主導権を握られ、言われるがままの条件で損害賠償交渉に応じてしまい、後々落ち着いてから後悔される方も少なくありません。

  ご遺族だけで悩まず、交通事故直後から弁護士に相談しておくと、加害者本人や加害者の付保する損害保険会社とのやりとりも弁護士が間に入って行えるので、今後についての悩みや不安を解消することができるかと思います。交通事故の被害者とご遺族に寄り添い、代理人となって加害者本人や加害者の付保する損害保険会社と交渉するのが弁護士の役目です。交通事故の示談交渉や訴訟には、専門的な知識を有していなければ対応できないことも多いため、ぜひ交通事故の案件に詳しい弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。

  また、被害者が交通事故に遭って亡くなられたと連絡を受けたご遺族が駆け付ける交通費や被害者の葬儀関連費用など、被害者が亡くなられた直後はご遺族自身の支出も重なることが一般的です。領収書などを紛失してしまうと加害者への請求が困難になりますので、加害者に請求できる費用かどうかを把握して、誰がいついくら支払って、誰が領収書を保管しているのか管理し、領収書等を保管しておくことが必要です。

  しかし、交通事故に遭われた被害者が亡くなられた直後はご遺族の方もばたばたと慌ただしく、遠方から来たご遺族の方が支払った葬儀関連費用や交通費などもまとめて領収書を的確に分類・管理して保管するのには労力が要ります。領収書を発行し損ねたり、発行された領収書を紛失してしまっていたり、領収書は手元にあるけれどもいつ誰が何の目的で支出したのか把握しておらず、領収書に記載されている内容だけでは今回の交通事故に関係するものかどうか加害者の付保する損害保険会社に対して損害賠償の必要性を証明できなかったりすることも珍しくありません。

  早いうちから弁護士に相談することで、交通事故に関連すると思われる領収書を弁護士に預け、弁護士にて請求できるものと請求できないものとに分類し、加害者に請求することも可能です。

  菅藤法律事務所は福岡市の中心部の大濠公園そばにあり、地下鉄空港線の大濠公園駅(福岡市美術館口)からも近く、公共交通機関のアクセスも充実しています。法律事務所1階には無料で停めていただけるお客様用駐車場を完備しておりますので、自動車で来られる方も安心してご連絡下さい

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