過失相殺

渋滞車両間から小学生が飛び出す交通事故にあったら?

  • 更新日:2016.6.1
  • 投稿日:2016.4.25

渋滞車両間から小学生が飛び出す交通事故にあったら?

Question片側1車線道路が渋滞していました。そのとき8歳男子が横断歩道20m手前で渋滞車両の間から飛び出してきて、反対車線を走行しているクルマにひかれる交通事故がおきました。
被害者の子供とクルマとの過失割合はどうなりますか?

Answer

大阪地裁平成22年1月26日自保ジ1841号127頁でとりあげられた案件です。

    判決では、横断歩道が近くにあるのにそれを使って横断しなかったこと、被害者が渋滞車両の間から低い姿勢で横断していると推認されること、被害者の親が横断歩道を渡るよう被害者を教育していなかったことがその行動の一因をなしていること、これらの理由で8歳男子に40%の過失があると認定されました。

※似たような事案でも、裁判官ごとに過失割合の数値が異なることは、実際の裁判でもかなり見受けられます。各事例で示された数値が絶対的数値であると誤用されないようご注意願います。

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菅藤法律事務所 菅藤 浩三

この記事の著者・運営者:菅藤法律事務所 菅藤 浩三

福岡を拠点に、交通事故被害者の問題解決をサポートする現役の弁護士。弁護士歴約25年、2000件以上の交通事故案件を解決してきた豊富な実績を持つ。東京大学卒業後、合格率2.69%の司法試験に合格。整理回収機構の顧問弁護士や、日本弁護士連合会・福岡県弁護士会の委員を歴任するなど、交通事故分野における高い専門性と信頼性が評価されている。

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弁護士歴(抜粋)

  • 1992年

    司法試験合格

  • 1995年

    福岡県弁護士会に弁護士登録

  • 2004年

    整理回収機構 九州地区顧問 就任

  • 2006年

    菅藤法律事務所を設立

公的役職歴(抜粋)

  • 2010年~

    日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」副委員長

  • 2010年~2013年

    福岡県弁護士会「法教育委員会」委員長

  • 2014年~

    福岡県弁護士会「ホームページ運営委員会」委員長

  • 2015年~

    福岡県弁護士会「交通事故委員会」委員

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