交通事故コラム
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交通事故コラム
宗像で、2人乗りのバイクが赤信号の交差点に進入したために事故が発生して、残念ながら死亡事故となってしまいました。
また、軽乗用車と歩行者の事故で、歩行者が亡くなる死亡事故も幾度となく発生しているようですが、運転者の前方不注意やスピードの出し過ぎなどが原因となっている事故が大変多いようです。ちょっとの油断で起こってしまう事故もありますが、こういった明らかに加害者に大きな非があるような事故が多いのでしょう。
さらに、宗像で発生した死亡事故で、亡くなった歩行者と、車を運転していた加害者が、ともに高齢者であったというケースもありました。実は、宗像に限らず、 こういった死亡事故の被害者が高齢者であったり、 逆に死亡事故の加害者も高齢者であるという死亡事故が、全国的に増えているようです。
2018年7月に宗像市内の市道で、道路を横断中に転倒した高齢者が運悪く進行してきた車にはねられ亡くなるという交通事故が発生しています。被害者が転倒したことに気付かずにそのまま進行してしまったと思われますが、この車がそのまま逃走したことで、状況は大きく変わりました。そして、65歳の男性の乗った原付バイクが軽乗用車に衝突され全身打撲で亡くなり、加害者の乗った車は逃走後に自損事故を起こし逮捕されるといった交通事故もありました。
また、加害者が高齢者の場合、アクセルとブレーキの踏み間違いや逆走運転などが原因となっていることが多いようですし、スピードの感覚も鈍くなってしまうのかもしれません。
福岡県内のここ数年の大きな交通事故事例を見ても、高齢者の運転ミスによる事故がいくつも思い出されます。
以前は高齢のご家族が歩行中に事故に巻き込まれることがないようにと心配をしたものですが、最近は運転中に事故を起こすことを心配して免許証の返上を促すご家庭も多いことでしょう。
ただ、2019年に宗像で自転車に乗っていた登校中の中学生がはねられるという事故がありましたが、ニュースでは加害者は71歳の高齢者ドライバーと報じられ、いったいいくつからが高齢者ドライバーに該当するのか判断が難しくなっているのかもしれません。
おそらく、今後は就業年齢がどんどん高くなり、70歳を過ぎても車の運転が欠かせない仕事に従事している方が増えてくるはずです。
そんな状況から宗像市でも高齢者の死亡事故を懸念して、車を運転する高齢者、そして歩行中の高齢者に対して安全情報を発するなどして、死亡事故を防ぐ取り組みを行っているようです。
また、特に力を入れているのが高齢者の運転免許証返納の促進ではないでしょうか。返納者支援として宗像市内4社のタクシーで使える回数券やコミュニティバスの回数券の配布など、運転免許証を返納した後の生活の不便さを補う取り組みも行っているようです。
そして、たとえ死亡事故としてニュースで取り扱われていないとしても、治療のための入院中に容態が悪化して死亡することもあれば、さらに脊髄損傷を負うなどして後遺障害が残り、死亡は免れたとしても通常の生活を送れなくなることもあります。
実際、交通事故による死者数は事故発生後24時間以内に亡くなった方のことで、救命などが施されたあと数日経って亡くなった方も含めれば、かなりの数になってしまうのではないでしょうか。
特に、高齢の被害者が骨折などで入院生活を送るとなれば、怪我が治ったとしても事故に遭う前と同じように身体の機能が回復するとは限りません。
多くの場合、筋肉が衰え足腰が弱り、歩行の補助が必要になることもあります。さらに、身体を動かさずにいれば気力が衰え、認知症へと進んでしまうかもしれません。リハビリも若い方のようになかなかスムーズに進まないこともあり、入院生活も長くなってしまうことでしょう。そうなれば、たとえ死亡事故ではなかったとしても、事故被害者とその家族の精神的損害、そして財産的損害は、かなり重いものになるでしょう。
実は、その損害の補償や慰謝料の請求には、被害者側の苦労が伺える事例がたくさんあります。と言うのも、死亡事故などが発生すれば保険会社が関わってくるのは当然ですが、死亡事故の被害に遭ってすぐの頃の被害者家族にとっては、保険会社との交渉などが対等にできるものではありません。
たとえば、死亡事故の場合、亡くなられた方が将来に渡って得られるはずの収入など逸失利益も考慮されますが、主婦や年金受給者が死亡された場合など、簡単には判断できない場合もあり、保険会社からの提示額を鵜呑みにせずに弁護士に相談することをおすすめします。
また、入院生活が長くなり、退院後の生活が事故以前とかけ離れた状況となった場合など、どこまで加害者側の保険会社に要求できるかなどの判断も弁護士にお任せいただければと思います。中には保険会社に押し切られる形で交渉が進んで行くケースもあり、被害者側が悔しい思いをすることもないとは言えません。
特に、重い後遺症が残った場合は、仕事ができなくなって収入が途絶えるだけでなく、介護が必要となり、合併症などが起こらないように対策も必要であり、家屋を改築しなければならないケースもあるでしょう。そういった費用について、保険会社が取り合ってくれない場合もあるかもしれませんが、弁護士が入ることで状況が変わる場合もあります。なにより、これまで交通事故事例を多数取扱ってきた弁護士であれば、きっとお力になれるはずです。
宗像での死亡事故については、交通事故に強い福岡の菅藤法律事務所がお引き受けいたしますので、 1人で悩まずにご連絡ください。