交通事故コラム

自転車に乗車中の交通事故での後遺症について

  • 更新日:2020.2.13
  • 投稿日:2020.2.13

 

自転車に乗車中の交通事故での後遺症について

 歩行者が被害者、自転車が加害者という交通事故で、自転車の運転者が高額の賠償請求をされたとか判決が出たというニュースの影響か、近年、自転車保険(個人賠償責任保険でも同じ機能があります)への加入を義務化するという動きが増えてきております。
 自転車は運転免許がないので、誰でも気軽に乗ることができるのですが、速度がバイク並みにでたり、歩道を走行することもままありますので、自転車にぶつかられた被害者が転倒して骨折したり意識を失ったりと、思わぬ重大事故となることも知られるようになりました。
 といっても、福岡県内の年間の自転車事故の統計を見てみると、歩行者相手の事故が100件にも満たないのに対し、同じ自転車やバイク、自動車との間で発生する車両相互の事故は4200件を超えており、自分が自転車事故の加害者になるより、自転車運転中に被害者になる確率の方が断然高いことが分かります。どれだけ気を付けて自転車を運転していても、自分が自転車事故の被害者になってしまう可能性はあるのです。
 自転車事故の被害者は自動車乗車中に比べて事故時に直接衝撃を受けるため、骨折など怪我が重症となりやすく、一定期間治療しても痛みや傷痕が回復せずに後遺症が残ってしまう場合もあります。これ以上治療を行っても症状が回復しないと判断されると、それ以降は相手損保から治療費を補償されないため、後遺症の賠償請求を行う必要があるのですが、用意不十分で後遺症の賠償請求をしても必ずしも適切な補償を受けられるとは限らないので、自転車事故で怪我をした際には、早いうちから弁護士に相談することが大切です。
 弁護士費用を気にせず弁護士へ安心して相談するためにも、普段から、自分の加入している保険が、自転車運転中に加害者になった場合、被害者になった場合のいずれでも利用できるかどうか確認することをお勧めいたします。
 菅藤法律事務所は、自転車に乗車中に交通事故に遭われた方の相談も長年受けてきておりますので、相手損保との交渉や後遺症の申請もお任せください。菅藤法律事務所は大濠公園そばにあり、地下鉄を利用した市内からの交通アクセスも便利です。また、法律事務所1階には無料駐車場を完備しておりますので、福岡県内から自動車で来られる方もお気軽にご来訪いただけます。

菅藤法律事務所 菅藤 浩三

この記事の著者・運営者:菅藤法律事務所 菅藤 浩三

福岡を拠点に、交通事故被害者の問題解決をサポートする現役の弁護士。弁護士歴約25年、2000件以上の交通事故案件を解決してきた豊富な実績を持つ。東京大学卒業後、合格率2.69%の司法試験に合格。整理回収機構の顧問弁護士や、日本弁護士連合会・福岡県弁護士会の委員を歴任するなど、交通事故分野における高い専門性と信頼性が評価されている。

当サイトでは、長年の経験と実績を持つプロの弁護士だからこそ書ける、信頼性の高い一次情報などを発信しています。

弁護士歴(抜粋)

  • 1992年

    司法試験合格

  • 1995年

    福岡県弁護士会に弁護士登録

  • 2004年

    整理回収機構 九州地区顧問 就任

  • 2006年

    菅藤法律事務所を設立

公的役職歴(抜粋)

  • 2010年~

    日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」副委員長

  • 2010年~2013年

    福岡県弁護士会「法教育委員会」委員長

  • 2014年~

    福岡県弁護士会「ホームページ運営委員会」委員長

  • 2015年~

    福岡県弁護士会「交通事故委員会」委員

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