交通事故コラム

福岡市博多区で発生したバイク事故

  • 更新日:2021.6.14
  • 投稿日:2018.10.13

福岡市博多区で発生したバイク事故

2020年2月末に、歩行中の2人の女性が乗用車と衝突して、被害女性は病院で治療を受け、乗用車は現場から逃走したという交通事故のニュースがありました。

この場合、被害者の女性は歩行中ということを考えると、衝突というよりもひき逃げ事故の被害に遭ったということになるのでしょう。

そして、その現場は福岡市博多区千代の路上ということですが、付近には千鳥橋交差点や妙見交差点など、博多区でも交通事故多発交差点として知られている個所があります。日頃から、乗用車はもちろんトラックやバイク、自転車なども多く走行し、さまざまな危険をはらんだ交差点です。

2021年1月には、福岡市博多区の別の交差点で交通事故が発生しています。この交通事故は、車5台と自転車1台が絡んだ交通事故でしたが、3人の重軽傷者が出てしまいました。

事故のあらましは、交差点で信号待ちをしていた車に後方の車が衝突するというもので、後方の車の前方不注意が原因かと思われますが、ぶつかった衝撃で車が交差点内に押し出されたようです。

そのため青信号で侵入してきた車と交差点内で衝突する形となり、そのはずみで車が歩道に乗り上げ信号待ちの自転車にも衝突し、さらにコンビニの駐車場に侵入して車は停止したようです。

車5台と自転車1台が絡んだ交通事故にもかかわらず、死亡事故とならずに済んだのはせめてもの救いと言えるのでしょうが、それでも重傷を負った被害者の方が日常の生活に戻るためには、長い期間の治療やリハビリが必要となるかもしれません。

こういった多重衝突の交通事故の場合、誰が加害者で誰が被害者なのか、警察の判断によって過失割合が変わってくるとは思いますが、場合によっては被害者の方の不利益が発生することもあり、そうならないためにも弁護士にご相談いただければと思います。

とりわけ、交通事故の中でも特に大きな怪我を負ってしまうのがバイク事故ではないでしょうか。ご家族の誰かが日頃バイクを運転しているとなれば、バイク事故など起こさないようにと願うこともあると思います。この場合のバイク事故とは、バイク事故の加害者となってしまうことであり、バイクを運転中に歩行者をはねるといった交通事故を起こさないようにと案じているわけです。

ただ、中にはバイクを運転していてバイク事故の被害者となることもあるでしょう。バイク対車の衝突となれば、頭を保護するためのヘルメットを着用しているとは言っても、身体全体を危険から守るための装備は足りないことが多く、脊髄損傷や脳挫傷などの大きな怪我を負うこともあり、怪我だけでは済まない場合も多いようです。

そして、特にバイクが交通事故に巻き込まれやすいのが、交差点での車の左折時の交通事故です。福岡市博多区には千鳥橋や妙見以外にも左折車両の多い交差点がいくつもあり、危険マップなどでも福岡市博多区の交差点のいくつかが要注意個所として指摘されているようです。

バイクに乗り直進するつもりでいても、隣を走るトラックの死角に入り気付いてもらえないことがあります。もちろん左折するとなれば、トラックもスピードを出しているわけではありませんが、大きなタイヤがバイクにまたがった自分の高さに匹敵するほどであれば、脅威に感じることでしょう。

たとえば、福岡市博多区の国道3号線上には、福岡の東部から空港や九州自動車道に向かう車が左折する交差点がいくつもあるため、バイク事故も発生する危険が大きいのではないでしょうか。

福岡市博多区内の国道3号線は大型のトラックが走行することも多く、トラックに巻き込まれてのバイク事故となれば、さいわい命が助かったとしても、寝たきりの生活を余儀なくされることもあるでしょう。

特に、年々博多区を通過して東区のアイランドシティの物流施設に向かうトラックが増え、乗用車で走行する際に前後左右トラックに囲まれて、その威圧感に緊張することもあると思いますが、その威圧感もバイクであれば緊張というよりも恐怖かもしれません。

また、原付バイクがバイク事故に巻き込まれて、運転者が死亡するようなこともありますので、バイク事故に遭わないように慎重に走行するよう心掛けたいものです。

実は、福岡市にはたくさんの大学があり、大学生が原付バイクで通学する光景をよく目にします。おそらく、思わずヒヤッとする場面に遭遇したことのある方もいるのではないでしょうか。特に暑い季節はTシャツ1枚でバイクに乗り、きちんと法定速度を守って走行していたとしても、スピードを出した大型トラックにちょっと接触されただけでもひとたまりもありません。

さらに、福岡市内は常に車の渋滞が発生する箇所も多く、なかなか進まない車の間を縫うように原付バイクがすり抜けていくことも多く、車とバイクの接触の当事者同士がもめるケースも多いようです。また、市内での生活や道路に慣れていないことで、バイク事故の被害者になってしまうこともあるのではないでしょうか。

車を運転している場合でも、慣れた道であれば出合い頭の衝突などの回避が容易であっても、慣れない道であれば予測できずに交通事故に遭ってしまうことがあります。

大学生の場合、実家の住所で登録されたバイクを通学に利用することも多く、バイクのナンバーを見ると他県ナンバーも多いようですので、慣れるまでの間に交通事故の被害に遭ってしまうかもしれません。

そんな状況から想像すると、大学に通うために離れて暮らすお子さんがバイク事故に巻き込まれたと連絡があった時は、一目散に駈け付けたいと思うはずです。被害に遭って病院に運ばれたとなれば、普段一緒に暮らしているご家族でもどうしたらいいかわからなくなることが多いものですが、離れて暮らすご家族であればなおさら戸惑うことも多いと思います。また親類や知人のいない土地での事故後の交渉事で苦労することもあるかもしれません。

ただ、実際にバイク事故の被害に遭ってしまったとしたら、頼れるものは何でも頼りにしていただいて、たとえばすぐに弁護士にご相談いただくことも、バイク事故に対応する上で必要かと思います。実際、弁護士など必要ないと思われていた事案が交渉に行き詰まったために、ようやく弁護士にご相談いただいて、一気に交渉が進むことがあります。

おそらく、警察で事故発生の事情を知ろうとした場合でも、弁護士が出向くことで得られる情報もあるはずです。特に、交通事故案件の経験豊富な弁護士であれば、交渉の進め方も状況次第で適切な判断ができるはずですので、安心してお任せいただけると思います。

あるいは、後遺障害の等級判定に、弁護士のこれまでの経験が生かされることも多いと思いますので、まずは弁護士にご相談ください。歩行者がバイクにはねられるといったバイク事故の被害者となってしまった時、あるいはバイクを運転中にバイク事故の被害者となってしまったなど、福岡市博多区のバイク事故については、これまでに多くのバイク事故を取り扱ってきた弁護士が対応させていただきますので、ぜひ菅藤法律事務所にお任せいただければと思います。

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