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午後8時頃、父が交通事故に遭ったという連絡が入り、驚愕するとともに病院に駆けつけ、容態がどのようなものか主治医から説明を受けました。受傷の内容は、脳挫傷及び腰骨の骨折というものでしたが、脳挫傷により高次脳機能障害を引き起こすことが予想されると言われました。
入院翌日、加害者と相手損保の担当者が父の容態を聞きに病院に訪れたのですが、交通事故の被害者になった場合、今後どのように状況が展開していくのか想像も出来ず途方に暮れ、駆けつけてくれた弟の友人が自社の顧問弁護士に訪ねてくれたおかげで、福岡市に菅藤弁護士という交通事故を専門に扱っている弁護士がおられるとの心強い情報を得ることが出来ました。
その後上記顧問弁護士からのご紹介により、菅藤弁護士のご紹介を受けることが出来、本件交通事故の損害賠償に係る一切の件を菅藤弁護士に委ねることにしました。
菅藤弁護士は交通事故に係る判例に通じているだけでなく、医学上の事例にも明るく極めて優秀で頭が切れ処理能力も高い弁護士であるという印象を実感しました。
一方、父は最初搬送された病院の集中治療室から一般個室に移り、多少話は出来るようになったものの、脳の記憶中枢に障害が生じたためか、予想通り高次脳機能障害に陥り、こちらのことの理解ができず、また頻繁に作話をするような状況に至りました。
その後、2週間を経て救急搬送された病院から地元のリハビリ中心の病院に転院し、歩行訓練と認知に関する訓練をするようになりました。
リハビリのおかげで身体の方はだいぶ回復してきたものの、記憶力や認知面においては長谷川式のテストで半分以下という有様で、入院中には要介護2と判定されました。この病院には約3か月入院していたのですが、その間警察官による事情聴取を受け、菅藤弁護士の助言により被害者参加を行う旨を警察に申し出るとともに、警察署も訪れました。
また、要介護2の根拠を求めて区役所の介護関係の部署に情報公開を求め、さらに福岡地方検察庁も訪れ、被害者の現状を表す「家族所感」というものの作成にも気を配りました。
以上のような作業を菅藤弁護士の助言を受けながら、被害者家族もできることはすべて行った上で、後遺障害等級7級と評価され、漸く和解が成立しました。
結末に至るまで思ったことは、弁護士さんが持っている知識・経験に基づき、被害者家族側においても動くべき局面が相当あったという印象を受けました。
最後になりますが、交通事故というものは被害者・加害者いずれの人生にも大きな影響を及ぼす、あってはならない大きな事件です。
私自身は今クルマを保有していないのですが、ハンドルを握るということが如何に大きな責任を持つことなのか身に染みて分かったような気がします。
菅藤先生、大変お世話になりました。最後までこちらの気持ちが途切れることなく繋がりますようお心配りを賜り、本当にありがとうございました。