グランドハイアット福岡でジャパネットたかた元社長の講演を聴きました

グランドハイアット福岡でジャパネットたかた元社長の講演を聴きました

  福岡商工会議所の主催で400名近くが来ていた様子です。講演後の質疑応答も活発でした。演題は「伝える事の大切さ~人生は決断と実行の繰り返し~」

  髙田明元社長と言えば長崎県北部訛りの甲高い声、TVとおんなじでした。
日本の経営者に勧めるフェバリット本は世阿弥の古典「風姿花伝」のようで、【初心忘るべからず】【離見の見】を経営者はどう活かすべきかを説明していました。

ちなみに【初心忘るべからず】は俗に「物事に慣れてくると慢心しがち。取り組み始めたときの新鮮で謙虚な気持ちをわすれてはならない」と解釈されており、私も今日の今日までそう信じ込んでいたのですが、ルーツの世阿弥が言わんとするところは違う意味だそうです。
すなわち、芸の序盤では、初心者の頃のみっともなさを折りに触れて思い出すことにより、そのみじめな状態には戻りたくないと思うことで、さらなる精進を目指しなさい、
芸の中盤では、若き日の未熟な状態から抜け出したのち、年盛りからの各段階で年相応の芸を学んだ、初めての境地を覚えておくことにより、幅広い芸が可能になると心得よ、
芸の終盤では、老後にさえ相応しい芸を学ぶ初心があり、それを忘れずに限りない芸の向上を目指しなさい、初心にはこの3つがあると説いているのです。

髙田明元社長は、初心とは最初から最後まで固定する物でなく、年齢と経験により変容させて問題ないものなのだ、そうすることで常に飽くことなく自分を向上させることを目指すべきなのだと解釈したそうです。

また、【我見=舞台から役者がお客様を見る目、離見=客席からお客様が役者を見る目、離見の見=全体を俯瞰してみる眼】、これは役者用語ですけれども、髙田明元社長はセールスマンになぞらえて【我見=セールスマンがどうふるまうか、離見=消費者にそれがどう見えるか、離見の見=セールスマンや商品をどう消費者に見せていくか】であって、離見の見を意識しなければ押しつけがましい商売になるだけと言っていました。
アンテナを張っている人には古典からも得るものがあるんですねえ。

そのほか、頭で考えるだけで終わらずとにかく動く、動きながらお客様が求めるものが何かを考え常に動く中味をを改良していく、売れる商品を予測するのでなく売れる商品を自分たちで作りだせばよい、健康に気をつけ本社7階の往復でも全くエレベーターを使わない、瞬間瞬間に全力投球しやりたいことをやり続けることやり続けた努力は100%無駄にならない、年をとることは親がくれた顔から自分の人生を生きた顔に変わることそれが素敵、御年67歳とは思えない、とにかく元気な御仁でした。

ジャパネットたかたの成功本を、昔読んだことがありますが、髙田明元社長ならばその中の破天荒なエピソード(例:金利100%負担)も納得できます。決断力と行動力が異常に溢れる方で、同じ九州人として誇らしい限りです。


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