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最初はケガ無しと思ったのに、数日後に痛み出したら?

  • 更新日:2019.4.15
  • 投稿日:2016.4.24

最初はケガ無しと思ったのに、数日後に痛み出したら?

Question

交通事故で追突されました。事故当日は痛みが全くなかったので物件事故だけで警察に届け出ていたのですが、数日経って病院に行かないといけないほど痛みがひどくなりました。病院代の負担を無くすにはどうしたらいいですか?

Answer

 治療費などを自賠責保険で負担してもらうには人身事故として警察で受理されている必要があります。
 例えば、
事故発生から数日内であれば警察署で物件事故から人身事故に切り替えてくれる場合があります。 この場合、診断書の提出を警察から求められますので、まず病院で警察提出用の診断書を発行してもらい、それを持参することになります。

    もし警察が交通事故から日が経ちすぎていると言って人身事故に切り替える手続をしてくれなかったときは・・・?

 人身事故証明書入手不能理由書を添付して、物件事故の交通事故証明書と一緒に自賠責保険に届け出る方法があります。
 ただし、この理由書はあくまで自賠責保険へのお願い書という位置づけにとどまり、この理由書を出したからと言って必ずしも自賠責保険を使うことができるわけではないようですので、非常手段と考えて下さい。

    この理由書には、例えば「軽微な事故だったので、痛みも感じず物損のみで処理していた。事故からかなり経過していたので警察が人身事故への切り替えをしてくれなかった。また、事故の相手も人身事故に切り替えることの協力を拒絶した。ほかに人身事故扱いにしてもらう方法はない。」と書くとよいでしょう。

    なお、この人身事故証明書入手不能理由書は、例えば、私有地や企業の敷地内で発生した事故の場合には道路上での事故でないとして、警察が交通事故証明書自体を発行してくれない場合にも、自賠責保険を使用するために利用されることがあります。

 なお、追突事故の1か月後に高齢被害者の右肩が痛み出したケースで、画像撮影したところ腱板断裂の存在が確認されたものの、高齢になるにつれ自覚症状の乏しい無症候性腱板断裂を具有していることがしばしばあり、無症候性腱板断裂を有する場合に、頸椎捻挫による頚部肩甲帯周囲の筋緊張亢進があれば肩胸郭機能不全・肩甲骨可動域低下により、腱板断裂が有症候性に変わることは経過として不自然ではないとして、右肩の疼痛発症と交通事故との因果関係を認め14級の後遺症を認定し、かつ、腱板断裂の既往による素因減額を25%適用した千葉地判2017/6/28自保ジ2006号55頁があります。

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