休業損害証明書から1日の単価と休業日数はどうカウントする?

Question

 私は宗像市で建設会社に勤務し週休2日で控除前の額面で毎月24万円の給料をもらっていました。具体的には事故前3か月の実労働日は祝日による休みもあって22日・21日・25日です。

 休日にバイクを運転中、信号無視のバイクに交差点でぶつかられ、ひどく身体がきつかったので、入院はしなかったのですが、その後45日間連続して休みました。その期間に相当する実労働日は34日でした。
 休業期間は溜まっていた有給休暇を消化しましたが、有給休暇が10日分しか溜まっていなかったので、不足分は欠勤扱いになりました。
 会社に休業損害証明書を発行してもらったのですが、私の休業損害はどのように計算されるのでしょうか?

Answer 有給休暇として消化した部分は、本来なら自由に利用できる日を交通事故のため欠勤日に充てたと評価され、その財産的価値に鑑み、実際に給料を会社からもらっていても、その利用日相当分を賠償請求できると扱われています(神戸地判2001/1/17交民集34巻1号23頁ほか)。

 次に、1日の単価の計算方法としてはαまたはβが用いられます。
α:事故前3か月の控除前額面を実労働日で割る
β:事故前3か月の控除前額面を90日で割る
  本件ではαの場合の1日単価は、24万円×3÷(22日+21日+25日)=1万0588円となります。βの場合の1日単価は、24万円×3÷90日=8000円となります。

 そして、休業日数のカウントはαまたはβが用いられます。
α:休業期間に対応する実労働予定日(欠勤日)をカウントする。
β:休日も含めた休業期間をカウントする。
  本件ではαの場合の休業日数は34日間で、βの場合の休業日数は45日間です。

 従って、αの計算方法ですと1万0588円×34日=35万9992円が休業損害となり、βの計算方法ですと8000円×45日間=36万円が休業損害となります。
 1日の単価でαを、休業日数のカウントでβを、という良いとこどりはできません。

 このように連続休暇の場合には、αとβには大きい違いがない場面もあり、実務では自賠責保険の計算方法と同じくβが利用されることが多いのです。
 しかしながら、例えば、勤務頻度が週休2日制よりも少なかったり、入院など連続休暇と通院の場合の断続休暇が混在していたり、通院のみで断続休暇の場合には、βよりもαのほうが金額が増える場合もあるので、両方を対照することをお勧めします。