交通事故コラム

交通事故の過失割合を決定するプロセスで知っておきたいこと

  • 更新日:2026.9.6
  • 投稿日:2026.9.6

 交通事故に遭い菅藤法律事務所に相談される被害者の多くは、「どのように相手方と対応すればよいのか分からない」「しっかり賠償はしてほしいけれどもこれ以上相手方とやりとりをしたくない」「相手方の会社から提示された内容が適正なのか判断できない」と悩まれて来訪されます。
 交通事故に遭った際、日常生活をできるだけいつも通り続けながら治療を行うことで手一杯で、なかなか相手方が付保する損保会社とのやりとりに対応するのは難しく、対応自体が大変な負担になります。
 実際に交通事故の被害者が加害者から納得のいく十分な補償を受けられないケースは少なくありません。

 特に交通事故の解決において重要な争点となるのが過失割合です。
 最近はSNSやドライブレコーダーなどの普及によって、交通事故に遭った被害者個人が事故状況や提示された過失割合についてSNSにアップロードした動画を見る機会もあり、交通事故の過失割合についての話題も多く見られるようになりました。

  過失割合とは、交通事故の発生について当事者双方にどの程度の責任があるのかを示す基準であり、その名のとおり当事者双方の過失を割合の形で数値化したものです。例えば、過失割合82であれば、一方が8割(80%)、もう一方が2割(20%)の責任を負うことに、過失割合955であれば、一方が95%、もう一方が5%の責任を負うことになります。

  交通事故の損害賠償では、この過失割合によって受け取れる金額が変わります。
 治療費や交通費、休業損害や慰謝料などの賠償額にこの過失割合を乗算して最終的な金額を決定することが多く、賠償額に大きな影響を与えます。
 例えば、交通事故によって発生した損害額が100万円と算定されたとしても、被害者の過失割合が20%と認定されれば、被害者が受け取れる金額は損害額100万円から100万円×20%=20万円が減額された80万円となります。

  そのため、適切に過失割合が認定されるかどうかは非常に重要です。経済的な影響が大きいため、過失割合に不満がある場合、相手方から提示された過失割合は安易に合意するべきではありません。相手損保から提示された過失割合に不満がある場合や適切かどうか不安な場合は、交通事故の案件に詳しい弁護士へ相談することが有効です。

  というのが、相手損保が交渉段階で事故状況を見て過失割合を提示してきますが、提示された過失割合が常に正しいとは限りません。
 というのが、過失割合は事故の状況を例えば「追突事故」や「交差点での右直事故」など類型パターンに当てはめて基本の過失割合を出した上で、個々の状況に合わせて修正を加えて算定します。つまり、交通事故の類型によって一般的な過失割合の目安は存在しますが、実際には道路状況や信号の有無、速度、周囲の状況など様々な条件によって過失割合は変動するのです。
 しかし、一般的な過失割合だけしか考慮せず修正すべき要素が含まれていなかったり被害者と加害者の言い分が違うので正しい類型パターンに当てはめられなかったり、過失割合が実態に合っていない場合も多々あります。同じ交通事故に見えても、過失割合が異なることも珍しくありません。弁護士に依頼することで、交通事故の状況を精査し、適切な過失割合を主張することができます。

  交通事故の中でも、交差点での出会い頭の事故、自転車と自動車の事故、駐車場内の事故などは双方の主張が食い違って過失割合で争いになりやすい傾向がありますが、こうした交通事故では、ドライブレコーダーの映像や防犯カメラの映像が重要な証拠となります。証拠の内容によって過失割合が変わることもあるため、交通事故直後から証拠を確保することが大切です。
 交通事故の被害に遭って過失割合が問題になりそうな場合は、事故直後の早い段階から弁護士へ相談することをおすすめします。
 交通事故の過失割合で揉めているケースでは、過失割合だけでなく、治療費・休業損害・慰謝料など損害額そのものについても争いがあることが多く、争点が多ければ多いほど相手方との交渉が悩みの種になります。弁護士に早期から任せることで、交通事故に関する交渉を任せることができ、精神的な負担を軽減できる点も大きなメリットです。

 交通事故は突然起こるもので、その後の対応によって結果が大きく変わります。特に過失割合は損害賠償額を左右する重要な要素であり、適切な主張を行うことが欠かせません。
 菅藤法律事務所は、30年以上、2000件以上の案件を解決してきました。

 菅藤法律事務所は福岡市の中心部の大濠公園そばにあり、地下鉄空港線の大濠公園駅(福岡市美術館口)からも近く、公共交通機関のアクセスも充実しています。
 過失割合に納得できない場合や、相手方の保険会社との交渉に不安がある場合には、お早めにご相談ください。交通事故の状況を丁寧に分析し、適切な過失割合での解決を目指して全力でサポートいたします。そして、過失割合に関するご相談はもちろん、交通事故全般について分かりやすくご説明し、安心して解決へ進めるよう一人ひとりの事情に合わせた解決策をご提案いたします。交通事故でお悩みの方は、お気軽に経験豊富な事故弁護士へご相談ください。

菅藤法律事務所 菅藤 浩三

この記事の著者・運営者:菅藤法律事務所 菅藤 浩三

福岡を拠点に、交通事故被害者の問題解決をサポートする現役の弁護士。弁護士歴約25年、2000件以上の交通事故案件を解決してきた豊富な実績を持つ。東京大学卒業後、合格率2.69%の司法試験に合格。整理回収機構の顧問弁護士や、日本弁護士連合会・福岡県弁護士会の委員を歴任するなど、交通事故分野における高い専門性と信頼性が評価されている。

当サイトでは、長年の経験と実績を持つプロの弁護士だからこそ書ける、信頼性の高い一次情報などを発信しています。

弁護士歴(抜粋)

  • 1992年

    司法試験合格

  • 1995年

    福岡県弁護士会に弁護士登録

  • 2004年

    整理回収機構 九州地区顧問 就任

  • 2006年

    菅藤法律事務所を設立

公的役職歴(抜粋)

  • 2010年~

    日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」副委員長

  • 2010年~2013年

    福岡県弁護士会「法教育委員会」委員長

  • 2014年~

    福岡県弁護士会「ホームページ運営委員会」委員長

  • 2015年~

    福岡県弁護士会「交通事故委員会」委員

ページトップ