交通事故コラム

交通事故傷害保険とは?利用できるケースと補償内容について

  • 更新日:2019.8.28
  • 投稿日:2019.8.28

 

交通事故傷害保険とは?利用できるケースと補償内容について

 交通事故に遭ったとき、一般的には加害者に損害賠償請求をするものと考えられていますが、「交通事故傷害保険」を使えるケースもあります。
 交通事故傷害保険とはどのような保険で、どのような場合に利用できるのか、また補償内容がどうなっているのか、福岡の弁護士が解説します。

1,交通事故傷害保険とは

 交通事故に遭ったときに利用できる保険は、いわゆる「自動車保険」だけではありません。交通事故傷害保険に加入していれば、それも適用されるので、さまざまな補償を受けられる可能性があります。
 交通事故傷害保険とは、傷害保険の中でも、交通事故被害の補償に特化しているものです。対象が限定されている分、掛け金額も安く抑えられています。
 また、個人賠償責任保険とセットで加入する事例も多いです。

2.交通事故傷害保険が適用されるケース
 交通事故傷害保険が適用されるのは、具体的にどのようなケースなのでしょうか?

 電車やバス、自転車や自動車、バイクや船、飛行機などの乗り物に乗っていて事故に遭ったときの傷害や死亡による損害
 エレベーターやエスカレーターなどに乗っていて事故に遭ったときの傷害や死亡による損害
 歩行中や自転車に乗っているときの交通事故による傷害や死亡の損害
 駅構内における事故(改札口から構内に入り、出るまでの間)
 エスカレーターで転倒した場合や、自動車のドアで指を詰めてしまった場合などにも適用されます。

 ただし、幼児の三輪車や遊園地の乗物は補償対象にならないことが通常です。

 適用される対象者は、一般的に被保険者本人ですが、ファミリー特約をつけていたら配偶者や同居の家族、未婚の別居の子どもなどにも適用されます。

3.交通事故傷害保険の補償内容
 交通事故傷害保険による補償内容は、以下のようなものとなっています。

 死亡保険金
事故によって被害者が死亡したときに支払われます。
 後遺障害保険金
事故によって被害者に後遺障害が残ったとき、症状の程度に応じて計算されて支払われます。
 入院保険金
事故によって入院治療が必要となったとき、日数に応じて支払われます。
 手術保険金
手術が必要になったとき、それぞれの保険会社の計算方法によって計算された金額が支払われます。
 通院保険金
通院が必要になったら、日額で通院費用も支払われます。

 交通事故に遭ったときにはさまざまな補償を受けられる可能性があります。ご不明な点がある場合には、お気軽に福岡の弁護士までご相談下さい。

菅藤法律事務所 菅藤 浩三

この記事の著者・運営者:菅藤法律事務所 菅藤 浩三

福岡を拠点に、交通事故被害者の問題解決をサポートする現役の弁護士。弁護士歴約25年、2000件以上の交通事故案件を解決してきた豊富な実績を持つ。東京大学卒業後、合格率2.69%の司法試験に合格。整理回収機構の顧問弁護士や、日本弁護士連合会・福岡県弁護士会の委員を歴任するなど、交通事故分野における高い専門性と信頼性が評価されている。

当サイトでは、長年の経験と実績を持つプロの弁護士だからこそ書ける、信頼性の高い一次情報などを発信しています。

弁護士歴(抜粋)

  • 1992年

    司法試験合格

  • 1995年

    福岡県弁護士会に弁護士登録

  • 2004年

    整理回収機構 九州地区顧問 就任

  • 2006年

    菅藤法律事務所を設立

公的役職歴(抜粋)

  • 2010年~

    日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」副委員長

  • 2010年~2013年

    福岡県弁護士会「法教育委員会」委員長

  • 2014年~

    福岡県弁護士会「ホームページ運営委員会」委員長

  • 2015年~

    福岡県弁護士会「交通事故委員会」委員

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