交通事故で歯を破損、インプラント治療費は全額賠償してもらえる?

交通事故で歯を破損、インプラント治療費は全額賠償してもらえる?

Question

私が福岡市早良区で自転車に乗っていたとき、交通事故に遭いました。
脇見運転のクルマにぶつかられ、顔面から地面に崩れ落ち、上下のあごを骨折しただけでなく、8本の歯が折れてなくなってしまったのです。
歯科医からはインプラント治療が審美性・機能性ともに優れていると勧められたのですが、相手の損保会社からはブリッジ義歯で対応できるからインプラントを選択してもその治療費は自己負担になると言われて困っています。インプラント治療費は加害者に全額請求できないのでしょうか?

Answer

歯科インプラントとは、チタン製の人工歯根をあごの骨に埋め込み、その上に人口の歯を固定するという治療方法です
特徴として、あごの骨にしっかり結合されるため自分自身の歯に近い噛み心地を回復させることができる、自分自身の歯に近い見た目を作りだせる、周囲の歯を削ったり土台として使わないので残った他の歯に負担をかけない、というメリットがあげられています。

従来からの治療法である入れ歯やブリッジに替えて、インプラントを希望する交通事故被害者やそれを勧める歯科医も増加しているのですが、歯科インプラントは健康保険適用対象外であること、手術を伴い治療期間が長くなりがちであること、治療費が高額になり審美性を優先する治療方法であることから、歯科インプラントは機能回復にとって必要十分な治療範囲を超えており、健康保険を適用できるような、例えばブリッジ義歯の治療費相当額しか賠償できないと言われることがあります。

 裁判例では、歯科インプラントが医学的に必要であること、かつ、他の治療法よりも歯科インプラントを選択することが医学的に合理的であることを被害者側のほうで証明できていることを加害者への賠償請求の条件としているようです(大阪地裁2007/12/10自保ジ1737号14頁、東京地裁2010/7/22自保ジ1831号49頁、横浜地裁2003/8/22自保ジ1547号14頁、名古屋地判2006/11/30自保ジ1992号113頁)。

 つまり、交通事故の被害者が欠損した歯の治療としてインプラントを選択したいならば、主治医である歯科医に、歯科インプラントを選択することが審美性以外の機能の観点からも有用であり他の健康保険適用対象である方法では相応しくないことを、医証などにより証明してもらうことが必要になります。

 交通事故(人身被害)に遭われてお困りのときは、お気軽に、豊富な解決実績を誇る、福岡の弁護士、菅藤浩三(かんとうこうぞう)にご相談ください。

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