交通事故で受けた膝の痛みに有用な神経学的検査は?

Question

バイクで走行中、道路脇からクルマが飛び出してきたので、左膝をクルマに挟まれる交通事故に遭い、外側半月板損傷と診断されました。
手術をしましたけれども、痛みが完全には消失しません。膝に痛みがあることをカルテに記録してもらうために、画像検査以外に主治医にどのような検査をしてもらうことが有用でしょうか?

Answer

痛みを可視化(患者本人が訴えているという自覚症状以外に、第三者特に後遺障害を認定する機関などに分かる形に記録化する)することは、交通事故の損害賠償を請求するにあたってはとても大切な作業の1つです。

医療の専門家以外にはほとんど知られていませんが、痛みの存在を、患者本人ではない医師等が把握するために、医療の世界にはさまざまな神経学的検査が用意されています。

ただ、患者本人の申し出を受けて初めて神経学的検査に取り組んでくれる医師も少なくありません。
ですから、痛みをきちんと記録化してほしいと思っている交通事故被害者は、躊躇せずに検査名称をあげてその神経学的検査を実施してほしいと主治医に伝えることをお勧めします

さて、神経学的検査には反射・筋力などを検査するものもあるのですが、膝の疼痛の原因となる神経根の症状を把握する代表的な検査を6個紹介します。

1、アプレー圧迫テスト
患者は両足を伸ばして腹ばいになります。検査者は患者の足首を握り膝を床につけたまま、患側(痛い方)の膝を90度曲げてもらいます。
   検査者は患側の足の裏に両手を載せ、床方向に押し付けながら、内側そして外側に旋回します。
内旋での疼痛ならば内側半月板の損傷が、外旋の疼痛ならば外側半月板の損傷が確認できます。+(陽性)、―(陰性)と記載します。

2、アプレー牽引テスト
患者は両足を伸ばして腹ばいになります。検査者は患者の足首を握り膝を床につけたまま、患側(痛い方)の膝を90度曲げてもらいます。
患側の太腿に検査者の膝を載せて足を固定し、検査者は両手でかかとと足の甲をつかんで、上方向にけん引しながら、内側そして外側に旋回します。
疼痛があれば靭帯の損傷が確認できます。+(陽性)、―(陰性)と記載します。

3、引き出しテスト
患者はあおむけになります。患側(痛い方)の膝を90度に曲げて、かつ、股関節を45℃ほど開いて、患側の足裏を診察台につけておきます。
    検査者は、患者の足元に位置し、患側の膝をつかみ、前に押したり手前に引いたりします。
検査者が前に膝を押したときに痛みを感じたり動きに異常があれば、後十字靭帯の損傷が、手前に引いたときに痛みを感じたり動きに異常があれば前十字靭帯の損傷が確認できます。+(陽性)、―(陰性)と記載します。

4、マクマレーサイン
患者はあおむけになります。検査者は患者の健側(痛くない方)に立ち、片手で患側(痛い方)の膝を、もう片手で患側の足首をつかみます。
  曲がるところまで患側の膝を曲げてもらったところから、検査者が膝を外側に開き気味に患側の足を伸ばしていきます。
膝の内側や外側に痛みを感じたり、不自然なクリック音がしたならば、半月板の損傷が確認できます。+(陽性)、―(陰性)と記載します。

5、内転ストレステスト
患者はあおむけになります。検査者は患者の患側(痛む方)に立ち、片手で患側の膝をもって固定し、もう片手で足の外側から内転圧力を加えます。
膝の外側に痛みが出た場合、外側側副靭帯の損傷が確認できます。 +(陽性)、―(陰性)と記載します。

6、外転ストレステスト
患者はあおむけになります。検査者は患者の患側(痛む方)に立ち、片手で患側の膝をもって固定し、もう片手で足の内側から外転圧力を加えます。 膝の内側に痛みが出た場合、内側側副靭帯の損傷が確認できます。 +(陽性)、―(陰性)と記載します。

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