交通事故コラム

車の事故で保険金(損害賠償金)を請求するときは弁護士にご相談を

  • 更新日:2026.1.16
  • 投稿日:2026.1.16

●車の事故に直面すると、保険金(損害賠償金)を請求する立場に置かれます。

 私たちの日常生活において、車は欠かすことのできないものです。通勤や通学、買い物や家族との外出など、車は生活を支える重要な交通手段といえるでしょう。しかしその一方で、便利さの裏には多くのリスクが伴います。予期せぬ車の事故は、ある日突然、誰の身にも起こり得るものです。

 事故に遭った直後、多くの被害者は強い不安や混乱を感じます。怪我をした身体の痛みや事故に遭ったことに対する精神的ショックに加え、今後の生活や仕事への影響、治療費の負担など、次々と心配事が浮かんでくるものです。こうした状況下で、冷静に対応することは決して容易ではありません。車の事故に直面したとき、冷静に対処し、適切な補償をうけるためには、基本的な法律知識と相談先の確保が重要です。

●事故直後の対応が将来を左右する

 車の事故が起きた直後は、精神的な動揺から判断力が低下しがちです。しかし、この段階での行動が後の解決に大きく影響します。
 車の事故の被害に遭った場合、最初に行うべきことは安全の確保と警察への連絡、そして被害状況の確認です。相手方とのやり取りについても、感情的にならず、相手方の情報を正確に確認し、事実を整理する姿勢が求められます。事故直後に相手方や保険会社から条件などを提示された場合、十分な知識がないまま安易に受け入れてしまうと、本来受け取れるはずの補償を受けられなくなる可能性がありますので、特に注意が必要です。

 また、可能な限り現場の状況を写真などで記録しておくことも重要です。車にドライブレコーダーを搭載している場合は、事故前後のデータが消えないよう早いうちに外部へデータを移すのも忘れないようにしましょう。手持ちの携帯電話で再生動画をその場で撮影するのも手です。

  これらの初動対応は、後の示談交渉や法的手続において大きな意味を持ちます。法律事務所に寄せられる相談の中には、交通事故発生直後の相談だけでなく、交通事故からしばらく経過し、治療終了が近づいてきたので今後の手続きについて相談したい、相手損保から保険金額が提示されたので交渉してほしいといったものも数多く含まれますが、初期対応を誤っていると、手続きや交渉に必要な資料を揃えることができず、本来守られるべき利益が十分に確保できないこともありえます。

 そのため、初期対応において、専門家である弁護士の助言を早期に受けることは大きなメリットがあります。法律の観点から見て適切な行動を選択できるため、後々の紛争リスクを抑えることが可能です。また、「何を、いつ、どのように行うべきか」を知っておくことが、長期的な安心につながります。

見落とされがちな補償の問題

  車の事故において、多くの方が関心を持つのが補償の内容です。事故で負った怪我の治療費や車の修理費だけでなく、仕事の休業による収入減少、治療を続けても完治せず後遺障害が残った場合の逸失利益、精神的苦痛に対する慰謝料など、検討すべき項目は多岐にわたります。

  しかし、相手方が加入する損害保険会社から提示される保険金の額が、必ずしも被害者にとって適正とは限りません。保険会社は独自の基準に基づいて保険金の算定を行うため、裁判基準や弁護士基準と比較してみた場合、低額にとどまるケースも少なくないのが実情です。

 更に、保険会社も必要以上に保険金を支払いたくはありませんので、保険金支払の必要性があるかどうかを確認するために、事故の状況を再現して調査を行ったり、被害者が通院している病院へ怪我や治療の状況について医師に照会したりすることもあります。

弁護士に相談する意義

  車の事故における損害保険会社との保険金支払交渉の場面で、法律の専門家である弁護士に相談することは、大きな意味を持ちます。弁護士に依頼することで、事故状況や被害内容を精査し、法的に認められる適切な補償額を算定することができます。また、被害者と保険会社が直接交渉するのではなく、保険会社との交渉を弁護士が代理で行うことで、被害者の精神的負担を軽減することも可能です。

 さらに、後遺障害等級の認定や過失割合の争いなど、車の事故についての専門的知識が求められる問題についても、的確なアドバイスとサポートを提供できます。結果として、将来にわたる生活の安定を守ることにつながるのです。

 車の事故の問題は、早期の相談が解決への近道です。「まだ大丈夫」「そのうち何とかなるだろう」と一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談ください。適切なサポートを受けることで、納得のいく解決に近づくことができるはずです。

 ●さいごに、菅藤法律事務所について

  福岡の菅藤法律事務所は、30年以上、2000件以上の案件を解決してきました。車の事故に遭われた方の賠償請求や示談交渉についての相談も数多く承っておりますので、お気軽に経験豊富な弁護士へご相談ください。

 菅藤法律事務所は福岡市の中心部の大濠公園そばにあり、地下鉄空港線の大濠公園駅(福岡市美術館口)からも近く、公共交通機関のアクセスも充実しています。法律事務所1階には無料で停めていただけるお客様用駐車場を完備しておりますので、自動車で来られる方も安心してご連絡下さい。

菅藤法律事務所 菅藤 浩三

この記事の著者・運営者:菅藤法律事務所 菅藤 浩三

福岡を拠点に、交通事故被害者の問題解決をサポートする現役の弁護士。弁護士歴約25年、2000件以上の交通事故案件を解決してきた豊富な実績を持つ。東京大学卒業後、合格率2.69%の司法試験に合格。整理回収機構の顧問弁護士や、日本弁護士連合会・福岡県弁護士会の委員を歴任するなど、交通事故分野における高い専門性と信頼性が評価されている。

当サイトでは、長年の経験と実績を持つプロの弁護士だからこそ書ける、信頼性の高い一次情報などを発信しています。

弁護士歴(抜粋)

  • 1992年

    司法試験合格

  • 1995年

    福岡県弁護士会に弁護士登録

  • 2004年

    整理回収機構 九州地区顧問 就任

  • 2006年

    菅藤法律事務所を設立

公的役職歴(抜粋)

  • 2010年~

    日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」副委員長

  • 2010年~2013年

    福岡県弁護士会「法教育委員会」委員長

  • 2014年~

    福岡県弁護士会「ホームページ運営委員会」委員長

  • 2015年~

    福岡県弁護士会「交通事故委員会」委員

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